今じゃなんでもかんでもインターネットで解決できてしまうと言えるほどまでに進化をみせるこのサイバー現代。
その現実を実感させられる例のひとつが宗教関連ではないだろうか。
ネット通販でお盆などで家にお経を手向けに来てもらうお坊さんをネット注文が出来たり、
実際の持ち墓とは別にウェブサイト上に仮想墓地が作られ、実際にお墓のある場所に出向く必要もなくその仮想墓地を通してお墓参りをすることが出来たり
(しかも仮想墓に置く線香やお供えする花や食べ物を仮想空間で購入。ビジュアルとして表示されたそれらをマウスを使って実際にお墓に供えるといったプレイまでも可能)と、
思想論の根源たる宗教世界とインターネット世界とは無縁のものだと(関わるとしても神社仏閣を紹介したりするホームページ程度)思っていたのに、
現代では個人的、別企業が仲介したりあらゆる手段でインターネット産業に宗教がグイグイ食い込んできている実態が見受けられる。
こうなるとインターネット上を基盤として活動する宗教、すなわちインターネット宗教なんてものも普通に運営できそうな気がしてならない。活動内容はインターネットを活用した独特なものに。
・仮想神社のお賽銭箱は見た目はお賽銭箱だけど実は広告バナーで、クリックすることでお賽銭を入れたことになるシステム。
・教団FAQページに「お布施は1日3回広告バナーをクリック」と書かれている。
・ネット通販ページでは「幸せの黄色い動物像」なる金色物が売られている。そして幸福ランクに合わせて「超幸せの黄金動物像」や「超超幸せの黄金動物像」や「神幸せの黄金動物像」といったふうにグレードアップしていく。(合わせて金額も高額化)
・「ズバリ!あなたの信仰心チェックを言うわよ」みたいなCGIが設置されている。
そして最終的には教祖様がバーチャル化。最先端AIと高いボーカル技術により、あたかも本当に存在する教祖様に思えてくる姿と声音によって信者へ自動応答するのだ。
バーチャルアイドルとかが当たり前のように存在いるこの時代だ、バーチャル教祖様が存在してもなんらおかしくはない。
むしろ肉体、精神的疲労を伴わず、24時間体制で信者達の声を聞き導き諭すことができるバーチャル教祖様こそが信者達に求められた本当の姿なのではないだろうか。
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