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4.26.2024

深夜の座談会

ちょっと野暮用で、深夜から出掛けることになった。

電車が終わっている時間に出発となったため、深夜の二時頃という、いったいそんな時間になにしに行くのかといった時間帯に知人が車で迎えに来てくれて、そのまま目的地の集合場所へと向かった。

現地につくと既に到着していた人たちと合流する。しばらくして他のメンツもやってくる。どうしても個々の都合がなかなか合わせられず、やっとみんな集合できたのがこんな深夜の時間帯となったのだ。

ファミレスで座談会していたら、あっという間に時間になりおひらきになった。

ファミレスからまだ暗い外の町にふらりと出てまわりを見る、そのへん一帯はわりと古びた町並みなのに、見上げると真正面に新しい巨大ビルが建っている違和感。

パースがくるってんじゃないかって思うくらい荘厳な眺めだ。

少し歩くとこんどは墓場があって、そこの墓石越しにまたビル群をみると、これがまた似たような形どうしが対比しあった比喩象徴的な絵で、まるでどっかの映像巨匠が思い付くようなレイアウト風景が広がっている。

車で送ってくれた知人が家まで送ると言ってくれたが、知人の家は私の家と正反対の位置にあるので、2回も遠回りにさせるのは忍びないと、まだ暗いといっても始発も動きだしている時間だったので他の知人の方と電車で帰った。

なんとなく気になったので、いつごろ起きたのかきいてみると昨日の朝10時だと言われた。

その時の時間は朝の5時。大変だなぁ、家に帰ったらぐっすり寝るのかと話していたら、これからまた別の用事があるので、帰らずに用事の場所に向かうとのこと。

それから・・・その後も・・・と、途中で聴いてる自分が気が遠くなりそうになる予定を聞いたり喋ったりしてるうちに下車駅に到着。

こんな会話をするよりも少しの間でも眠ってもらったらよかったかもしれない、と別れ間際に気付いて謝ったら、眠ると二度と起きれなさそうと言われた。一理はあるけど、なんてハードスケジュールなんだ。

それから家に着いたのは朝8時。帰っても気持ちが落ち着かずなかなか寝付けず。

しかし、時がくれば自分は寝ることだろう。でもあの知人はたぶん、寝ないのだろう。

10.24.2023

ファミレス

この前ファミレスに行ったときに知人を呼んで行った。知人は中学生時代の、地元のツレのような雰囲気がある。

そこでドリンクバーを2つ注文し、僕は便所に立った。

何故か、知人が便所までついて来たかと思うと、便所に入るなり、『いやドリンクバーちゃうんかい!ついて来てもうたわ!』と叫び出て行った。便所に入る前に絶対ドリンクバーでは無いと、わかるだろうと思った。

席に戻り、しばらくして僕がオレンジジュースを飲み干すと、知人が『何か入れてきましょか?』と珍しく気を利かせてくれることを言ったのでお願いした。

するとドリンクバーの所から帰って来た知人の手に持たれているドリンクの様子が明らかにおかしい。

知人の眼を見ると、楽しんでやろう感が通常時の3倍以上出ていたので、『これは完全にイタズラしよったな』と思った。

『お前このコーラーなんでカフェモカみたいな泡出てんねん?』

『どこがですか?全然出てませんやん。』

『いや、色もおかしいやん?』

『おかしないですって、飲んで下さいよ』

考え過ぎたのだろうか?取り敢えず飲んでみたのだが、案の定殺人的に不味かった。

『まずっ、お前これやっぱり2つ混ぜたやろ?』

『違います。4つです。』

そういって、知人はケラケラと笑った。大人で、このイタズラをやる奴がいるとは思わなかった。お腹が痛くなったらどうするつもりなのだ。

『今度はちゃんと入れてきます』

しばらくして、知人がそう言った。

『お前イタズラするからええわ』

『もうしませんって』

『ほんまに混ぜんなよ』

『はいコーラーで良いですか?』

『うん』

そして、知人がコーラーを持って来た。

アワのたち方も普通なので恐らく大丈夫だろう。飲んで見ると、だいぶ甘く感じたがさっきのスペシャルドリンクで味覚がおかしくなっただけだろうと思い顔を上げると、知人が再び、楽しんでやろう感を3倍以上出し僕の表情を窺っている。嫌な予感がした。

『コーラーと紅茶混ぜたんですけど美味しいですか?』

『やっぱり混ぜてんねやん!』

知人はケラケラと笑った。隣りのテーブルで勉強していた青年が鬱陶しそうに知人の顔を睨んでいたが、知人は楽しそうにケラケラと笑い続けた。

知人の思考は、まだ中学生だ。