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1.20.2024

口調/知人の行方/季節の流れ

  ・口調

人生の大半を無表情で過ごして来たためか僕は顔の筋肉が固いのだけど、朝は顔の筋肉がほぐれていないので尚更表情が固く表面にノリを塗っているようだ。

朝は言葉も真直ぐに出て来ないので一人で顔の体操をしたりする。知人と二人並んで顔の体操をしていたら気持ち悪いから一人で行うのは当然だ。

それにしても、昨日友達と喋っていたとき、夜だったので顔の筋肉も一日で最も軟らかい状態であったにもかかわらず、『かないませんね』と発するべき言葉を、かんでしまい、

『かないまへんね』となぜか浪花の商人みたいに言ってしまいました。

そのような粋な霊が僕に憑いているのでしょうか。季節が冬だというのに冗談のつもりでかいたけど冗談に思えなくなってきてちょっとひや汗をかいた。

  ・知人の行方

『息子を捜して欲しいんやけど』とある知人の母親から連絡があり、『全力で捜します』と答えたのが数ヶ月まえで、色々と手を尽くしたが結局見つからず、

男だから少々音信不通になったからって心配することあらへんと思っていいた気持ちが、ちょと心配になってきた。

そしたら、その友達から留守電が入っていて、『冬のあいだ、海外に出ていま〜す!遊びに来てな〜』という元気な声だった。

良かったけど。そして友達と遊ぶためだけで海外になんて行けないけど。

そのようなテンションで来られたら、『心配しててんぞ』と怒りにくい。どうしよう。海外には行きたいけども行けないけど。

  ・季節の流れ

今日は知人と合流して電車を乗り継いで目的の駅へと向かった。

今日は普段以上に上手く乗り継げたと思う。

今日の外は昨日と比べても暖かい感じがする気温だった。最近寒い日が続いていたのでちょうど良かった。

あと何日か経てば寒い夜も終わりが来るだろう。だけどその夜きっと僕はまだ長袖なのだろう。

それから更に数日が過ぎると長袖を着ていては暑い夜が来るだろう。その夜きっと僕は薄い生地の長袖を着ているから、結局ちょうど良いだろう。

しかし、やがて薄い生地の長袖を着たところで、どうしようもないほど暑い夜が来るだろう。そんな夜僕はエアコンをつけているから、あまり関係ないだろう。

エアコンで冷え切った部屋の中で寒すぎる僕は敢えて暑い夜の中に飛び込んで行くだろう。そんな夜は暑ければ暑いほど、ちょうど良いだろう。

これまでの流れとは全く関係ないが、やかましくない色のママチャリをこぎたいと二ヵ月くらい思ってる。

10.26.2023

プールと友達

プールに入るとなぜか眠気が押し寄せてくる、そんな経験を子供の頃に何度となく経験して来た記憶がなんとなるある。

子供という生き物はプールというものに過剰なまでの好奇心を持ち合わせていて、そんな精神状態でプールに入るからテンションが上がり、はしゃぎ過ぎてしまうから疲れて眠たくなるものだと思っていたが、そうでもないようだ。

今日は朝からわけあってプールに入ったのだが、曇っていて気温も低いし水も冷たいし大人だし、そこまでテンションは上がらなかった。

皆が男らしバッシャンバッシャン飛び込んで行くなか、もしものために一人プールサイドで入念に心臓を叩きストレッチ運動を繰り返し、ようやく飛び込むのか?と思いきや足から徐々に濡らし身体全体に水をかけてプールに入っていく真面目な奴がいて、それが僕だった。

とは言うものの、実際のところ正直に告白すると瞬間的にはしゃいでしまったりもした。が、日常生活の範疇を越えるようなはしゃぎ方ではなかったはずだ。

しかしプールから上がってみると、睡魔が8万匹ほど取憑いたかのように眠たい。

一緒にいた友達と、『これなんやろなぁ?今すぐ寝たいなぁ』などと言いながら帰り道をフラフラと歩いていた。友達は僕と違い、辺りをはばかることなくプールではしゃぎ倒していたので尚更疲れていたことだろう。

そのように思っていたが、どうやら僕は友達をみくびっていたようだ。『犬』や『パトカー』を見て興奮するのは中2までと相場は決まっているが、友達はこれさえにも当てはまらない。

信号待ちで止まっている車の助手席から犬が顔を出しているのを発見した瞬間、友達は大声で、『犬や!ほんまや!』と叫んだのである。

犬にそこまで敏感に反応したことにも驚いたが何より僕が驚いたのは、『犬や!』と叫んだ直後に自分で、『ほんまや!』と自分の言った言葉に返事をしたことだった。

本能で咄嗟に出た言葉に、再び本能が反応してそのようなことになったのだろうか?

『犬や!ほんまや!』更にその言葉に本能が反応してしまい、それが永遠に続いたとしたら国道沿で、一人で叫び続けてしまうこともあるのだろうか? 友達だったら容易にそんな映像も想像出来てしまうから恐ろしい。

10.24.2023

本屋/コンビニ袋/何年前

  ・本屋

なんとなく入った本屋で、この間そういえばこの本の話が出たと気になった本があった。

その本は数年前に読んだことがあるので家に帰れば本棚にあるはずなのだが、その場で頁をめくる内に今すぐに読みい気持ちになってしまった。

我慢しても仕方がないので、その本とその作家に関連したもう一冊の本を買った。買った本を移動中に読んだ。

最後に巻末にある年表を読んだのだが、作家が往生した日付が正にその当日だった。不思議な偶然もあるものだと思った。

  ・コンビニ袋

コンビニエンスストアーに入店し、棚からチューイングガムを一つ選び、それを購入するためレジスターを操作する店員さんに手渡しバーコードレーザーをスキャナーして貰った。

この表現はあってるのだろうか?『バーコードレーザーをスキャナーして貰った』とか辺りかなりあやしい。

簡単に言うとコンビニでガムをレジに持って行った。

すると、店員さんがガムを小さいビニール袋に入れようとしたので、『あっ、袋結構です』と僕は言った。本当は全く驚いてなどいなかったので、『あっ』という反応は本来は嘘だった。

だが、『袋結構です』だけだと少しキツく聞こえてしまいそうだったので、『あっ、袋結構です』と僕は言うことにした。

本当は全く驚いていなかったが、全く怒ってもいなかったので、正確に自分の感情を店員さんに伝えるためには、『あっ』というクッションが必要のように感じられた。

僕の人相は決して爽やかな方ではないし声のトーンも低いので、やはり『あっ』というのはあって良かったのだと思う。

『あっ』というのは、ある種の感動を伝えるのに大変便利なのだと思う。

っていうか、あっ、ギャルみたいになってもうた。また『あっ』という言葉に救われた。

というか、こんな説明はきっとどうでもよいのだ。そんなことより、あの小さなビニール袋は必要なのだろうか?『あっ』とどちらが必要だろう?今日はもう『あっ』はいらないか。

またコンビニに行くことでガムを買うことがあったら、はっきりと『袋いらないです』と言うことにしよ。

  ・何年前

四年振りに友人に会った。八年前の話で盛り上がった。

『安室奈美恵』さんのことを僕が、『安室なみへい』とかんで発音してしまったことがあったらしい。

沖縄県で、『又吉』は『安室』の次に多い苗字なんだよという僕の渾身の雑学は、水炊きの取り分け作業にかき消された。

何年も前は二十歳だった。ニットキャップを絶妙なバランスでかぶることに必死だった時期だ。

『色々な考え方があるけれど、それでも僕は老人に席をゆずるよ』と一つの答えを出した時期だった。

何年も前の何年も前は十二歳だった。ファミレスのドリンクおかわりシステムに度肝を抜かれた時期だった。たて笛を入れる袋の中に一緒に入っているグロスの活用方法が解らず苦悩した時期だった。

違うなぁ、と思いながら周りの子供達と同じようにクレヨンで何重もの円を描き、『何を描いたの?』という先生の質問に対して、『お母さん』と答えながら、『いや、僕はお母さんのことなど本当は一切考えていなかった。ただ何故かクレヨンを持つと他の皆と同じく狂ったように円をグルグルと書いてしまうんだ。

出来上がった幾重もの円の一部の隙間を見て、「お母さん」と完全に後付けで答えてしまったと確かに自覚しながら、絵を描くってこういうことじゃないんだろうな』と気付いた時期だった。

四歳の八年前はマイナス四歳、『およげ!たいやきくん』、『なごり雪』などが流行っていた時期だった。僕は生まれる四年前だったがタコ焼きを食べながら、よく聴いていたような気がする。そう考えると八年前とは、結構前だなと思った。