どれくらい前だっただろか。東京オリンピックの開催が決定されたその後。
東京オリンピック開催に向けて、というよりも日本に訪れる外国人観光客のさらなる増加を目指して国が全面的に動いて環境を整備を行っている、無料wifi接続可能地域の拡大。
当時、本当に日本の無料wifiエリアの整備率は他の進行国と比べても進んでなくて外国人観光客数の増加を目指すにあたって甚大な影響を与えかねないなんて問題視されていたので、随分前から行われている環境改善の一環ではあるけれど、
それとは別に『東京ユビキタス計画』という、なんだかとてもアニメチックなネーミングの環境整備計画なるものがあった。結局あれはどうなって、どうなったのだろうか。
東京ユビキタス計画というものは、東京都と国土交通省とが連携してユビキタスID技術を活用して東京の観光をより一層楽しめるようにするというプロジェクトらしくて、
『ユビキタスID技術』っていうのははっきりいって全然わからないんだけれど、いわゆるスマホにインストールした専用アプリを起動させた状態で東京ユビキタス計画を実施しているエリア内を歩いていると
スマホで位置情報によって今いる場所を認識、その場所に連動した情報、すなわち観光案内をしてくれるというものだったような。
これで観光名所が記載した紙の観光マップとにらめっこして目的の場所を探すなんていう結構大変なことをしなくてもスマホが自動で今いる場所を判断してくれて観光案内してくれるので、東京に不慣れな外国人観光客も大助かりといったものだった、ような。
いわゆるバーチャル観光案内ですね。なんかバーチャルって単語がつくと当時はとても凄く感じたものだ。今では日常用語になっているから、技術の進歩はすごいものです。
計画実施時には色々な報道番組でも紹介されていたけれど、今ではめっきり聞くことはなくなりました。
東京オリンピックが開催されることで来日してくる多くの外国人観光客の強い味方になることになるので、現在進行形でいてほしい技術ですね。
これは無料wifiの様に国の設置したwifiとは異なる悪意的なwifiに接続してしまったがために、スマホ内の個人情報を抜き取られるといった問題などはなく、
スマホのアプリに周辺から与えられた観光案内情報を表示するといった、とても安全性には問題ないものらしいですからね。