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プールと友達

プールに入るとなぜか眠気が押し寄せてくる、そんな経験を子供の頃に何度となく経験して来た記憶がなんとなるある。

子供という生き物はプールというものに過剰なまでの好奇心を持ち合わせていて、そんな精神状態でプールに入るからテンションが上がり、はしゃぎ過ぎてしまうから疲れて眠たくなるものだと思っていたが、そうでもないようだ。

今日は朝からわけあってプールに入ったのだが、曇っていて気温も低いし水も冷たいし大人だし、そこまでテンションは上がらなかった。

皆が男らしバッシャンバッシャン飛び込んで行くなか、もしものために一人プールサイドで入念に心臓を叩きストレッチ運動を繰り返し、ようやく飛び込むのか?と思いきや足から徐々に濡らし身体全体に水をかけてプールに入っていく真面目な奴がいて、それが僕だった。

とは言うものの、実際のところ正直に告白すると瞬間的にはしゃいでしまったりもした。が、日常生活の範疇を越えるようなはしゃぎ方ではなかったはずだ。

しかしプールから上がってみると、睡魔が8万匹ほど取憑いたかのように眠たい。

一緒にいた友達と、『これなんやろなぁ?今すぐ寝たいなぁ』などと言いながら帰り道をフラフラと歩いていた。友達は僕と違い、辺りをはばかることなくプールではしゃぎ倒していたので尚更疲れていたことだろう。

そのように思っていたが、どうやら僕は友達をみくびっていたようだ。『犬』や『パトカー』を見て興奮するのは中2までと相場は決まっているが、友達はこれさえにも当てはまらない。

信号待ちで止まっている車の助手席から犬が顔を出しているのを発見した瞬間、友達は大声で、『犬や!ほんまや!』と叫んだのである。

犬にそこまで敏感に反応したことにも驚いたが何より僕が驚いたのは、『犬や!』と叫んだ直後に自分で、『ほんまや!』と自分の言った言葉に返事をしたことだった。

本能で咄嗟に出た言葉に、再び本能が反応してそのようなことになったのだろうか?

『犬や!ほんまや!』更にその言葉に本能が反応してしまい、それが永遠に続いたとしたら国道沿で、一人で叫び続けてしまうこともあるのだろうか? 友達だったら容易にそんな映像も想像出来てしまうから恐ろしい。

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