まったくの趣味で気が向いた時にラクガキという名のイラストを描いていたりするのですが、つい最近、画材革命が起りました。多分、私の記憶のなかでは十数年ぶりのことだ。
イラストはペン等で紙に実際に描いていく手法と、パソコン上で描いていく(いわゆるペンタブ7)といった2種類の方法がありますが、私は紙に描いていく派。
その手法でイラストを描いていく場合、大まかに分けるとエ鉛筆等による大まかなアタリを描き、それを軸にイラストの元となる下書きを描いてゆく。
そしてその下書きにペン等で描いていき、最後に鉛筆で描いた下書きの線を消して、とりあえず完成となる。
まぁ、もっとイラスト技術を持っている人ならば更に色塗りしたりしていくのだけれども、技術の無い私はこれぐらいのことまでしかできません。あくまで個人で楽しむ趣味レベルだから。
そしてこのイラスト、長年シャープペン下書きを描いていたのを、なんの気なしに鉛筆に変えてみたの。そしたらまあ、なんという素晴らしさ!
今まで何でシャープペンを使っていたのだろう、いやそんなこと考えた事も無いくらい人生の盲点になった。
確か小学生の頃みるみるシャープペンというものが一気に普及し始めてそのシャレた感じと一定のクールな線でいつまでも楽書きできる魅力に取り付かれたのが最初だった。
そんで高校の時、鉛筆デッサンをオエってなるくらい描く事になったとき何年ぶりかに鉛筆を再び使う事になったのだけど、先生に「必ず、刃物で尖らすように」という教えでこれまたオエってなる程鉛筆を削ってほとほと嫌気がさし、隠れてはシャープペンを使ったりしてたものだった。鉛筆特有のあの泥臭いタッチが許せなくて(笑)。
あと細っそい線を描きたいと思った時、思った都度鉛筆の先を尖らせる必要があるために鉛筆を削る必要があり、そうなると刃物でチマチマ削るという手間が必要となってしまうから。
・・・しかし今思えば泥臭いタッチ、鉛を焼きつける魂の線、かっこいいじゃーありませんか!カチカチやるより全然能率的です。なによりにおいがたまりません!
なんとまあ、子供の感覚のままで、何の疑う事無くいままで来てしまっていたのだ。正確には、感覚は変わっていた癖に、頼りにする誇らしく所持していた剣はペコペコバットのままだった・・・といったところだろうか。
めんどくさかった鉛筆削りも、よくよく考えれば自動削り機を買ってくればいいのでは・・・と、ほんと今の今まで気がつかなかった。
ときどき鉛筆を使ってた時も、芯が短くなる度にナイフで削っていたよ・・・
「自動鉛筆削りは高くて買えない」という小学校の頃の心のすり込みと、師の教えの合わせ技で思考のエア・ポケットになっていた!さすがに愕然となった。
シャープペンを悪くいうつもりはないんですけど、実際指がすごく楽になりました。趣味で気が向いた時に描く程度なので、中指にサポーターを巻かないと筆が持てないとか、
そんなかっこいい職業病になったことは無いのだけれど、これを機に鉛筆でのイラスト描きにのめり込みそうだ。